そもそも「物流とは」何か？

物流とは商品を扱う一般企業がその商品を消費者へ届ける過程のことを指す言葉です。ここでいう過程には、単に商品を運ぶといったことだけでなく、荷物の保管や包装といった配達に必要な項目も含まれています。
 
物流の主な機能としてよく言われるのは、「輸送」、「保管」、「荷役」、「包装」、「流通加工」、「物流情報処理」です。そのうちの「輸送」、「保管」、「荷役」、「包装」、「流通加工」は物流の5大機能といわれていますが「物流情報処理」を加えることによって5大機能を効率化に行い、近年では物流の6大機能とも言われてきています。
 
流通を構成するものにはこの「物流」とは別に「商流」と呼ばれるものがあります。
・商流とは…商品の売買などによってモノの所有権が移転していくことで、モノを販売し、その代金を回収することを目的としている
・物流とは…商品を販売した後、実際に商品を消費者に渡すまでを目的としている
 
消費者側からすると、商品が届かないと売買をした意味がありません。そのため、消費者の信用を得るためにスムーズな物流を展開することは、商品を販売する側としてはとても大事な要素といえます。

■ロジスティックスと物流は似ているようで若干異なる

ロジスティックスを物流と同義語であると勘違いしている人もいますが、厳密にいうとロジスティックスの中に含まれているのが物流です。一口に物流といっても、「製造物流」、「販売物流」、「調達物流」などに細分化されます。これらの異なるモノの流れを一元管理して、より効率的な物流を可能にする考え方のことをロジスティックスというのです。
 
この物流において「より効率化を目指す」という考え方は徐々に広がりを見せ始めています。近年では通販サイトなどの利用者増も相まって、大量配送というよりも個別配送の占める割合が増えてきています。また、配送のプロでない会社が在庫管理をしているとムダなコストが生じる可能性もあります。自社で管理するとかえって費用が高くなるケースもあるので、在庫管理している労力を商品販売にまわした方が費用対効果で考えるとよくなるケースもあるのです。
 
このように物流を外部に委託した方がロジスティックスという観点から見てメリットが大きいということで、物流アウトソーシングを利用する会社が徐々に増えてきています。

■物流アウトソーシングを利用することで、回避できるリスクもある！

物流サービスにおけるコストは年々上昇しているといわれています。これは、インターネットでの通販を利用している人が急増しているため、競争が激化しているからです。
物流に含まれるコストには
・入庫や棚卸しといった在庫管理
・梱包やピッキングといった発送までに必要となる作業費用
・実際に配達することによる人件費や燃料代
・倉庫の冷暖房などの設備費
など様々かかります。
 
1度にたくさん運べれば効率は良いのですが、インターネット通販を利用する消費者の多くは単品や少ない数の注文です。それでは荷物ひとつあたりの物流単価はどうしても高くなってしまいます。自社で物流まで行う場合、ずっと右肩上がりで売り上げが伸びていけばよいのですが、売り上げが落ちてしまうとせっかく万全の発送体制を整えていても宝の持ち腐れとなるリスクも考えられるのです。
 
他にも自社で物流まで行っている場合におけるデメリットとしては、特定の季節だけ売れる商品をあつかっていると、繁忙期に合わせた大きさの倉庫や設備が必要になることが挙げられます。他の時期では必要のない設備にまで維持費を支払わなければならなくなりますので、コスト的に考えると非効率となります。物流代行の会社は、利用する会社の実態に合わせて柔軟に対応してくれるところも多く、このような理由からも物流アウトソーシングを利用する会社が増えています。

■まとめ

物流の6大機能やロジスティクスと物流の違い、物流を効率化するメリットなどをご紹介させていただきました。物流についての正確な目的や機能を理解することで効率的な物流を構築できるようになります。物流を事業成長に繋げる為、アウトソーシングをするのも一つの選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

少しでも物流に課題をお持ちでしたら是非、一度ご相談ください。

 
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