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"物流パートナーの選び方"をダウンロード物流センターとは?その機能や種類、業務についても徹底解説!
- 物流とは
投稿:2017/09/15 更新:2023/08/29
物流は現代の経済活動には欠かせない存在です。しかし、物流の具体的な仕組みを理解している人はそれほど多くはないでしょう。物流の中心的な役割を担っているのは、さまざまな機能を持つ物流センターと呼ばれる施設です。生産者から消費者へ安定した商品の供給を足元から支え、さまざまな機能と種類をあわせ持つ物流の拠点といえるでしょう。そこで今回は、物流センターの機能や種類について解説し、一般的な業務の流れや内容なども説明します。
目次
1.物流の拠点!物流センターの機能とは?
物流センターとは物流に関する6つの機能を持つ施設のことを指します。これを物流6大機能といいます。
・「保管」…商品を出荷するまで保管・管理をする機能。
・「輸送」…保管した商品を消費者や小売店のもとに配送する機能。
・「荷役」…商品の入庫や出庫に関する機能で商品のピッキングや配送仕分けもここに含まれます。
・「包装」…商品を保護することで品質や商品価値を高める機能。
・「流通加工」…入荷した商品に対して加工を施す機能で商品に付加価値をつけることができる。
・「情報」…情報システムを利用して、上記5つの機能を効率化を行う機能。
この6つの機能が正常に働くことで、生産者から消費者へのスムーズな物流を実現しています。
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2.5種類の物流センター!その役割は?
物流センターといっても役割や仕組みによって大きく5つの種類に分けられます。
・「配送センター」…トラック輸送の拠点になる物流センターで、一定のエリア内の配送を担当します。
・「デポ」…卸売業などの配送を担う拠点で、配送センターより小型になります。
・「DC(Distribution Center)ディストリビューション・センター」…在庫を保管するのが主目的の物流センターで、1つの企業専用に設置されているのが一般的です。
・「TC(Transfer Center)トランスファー・センター」…在庫を持たない物流センターで、コンビニなどの大型量販店チェーンなどが設置しています。
・「PC(Process Center)プロセス・センター」…加工をメインとしており、スーパーマーケットなどへの納品を行う物流センターです。
3.立地による分類!生産立地型倉庫と消費立地型倉庫
立地によって、物流センターや物流倉庫は「生産立地型倉庫」と「消費立地型倉庫」にの2種類に分類できます。
・「生産立地型倉庫」
商品の生産地が近い場所にあることが特徴です。生産地が近い場所に倉庫をがあることで仕入れ先からの配送コストや時間を抑えることができます。
・「消費立地型倉庫」
消費地に近い場所にあることが特徴です。消費地に多くの販売先がある場合に採用されることが多いです。販売先に近い分、受注が遅れた場合など都合やタイミングに合わせた配送が可能になるメリットがあります。
このように設置場所は、仕入先と販売先のバランスによって決めるのが基本です。
4.物流センターで行われる業務の流れは?
物流センターには入荷から出荷を行う基本的な業務フローがあります。
まずは工場や仕入先から商品を入荷して、入荷伝票のチェックを行います。次にその商品の仕分けを行ったら、指定の棚に保管する作業です。そして受注の知らせや出荷の指示がきたら、商品を棚から取り出すピッキングを行います。その後の流通加工では、商品への値札付けなどの加工を実施します。完了したら受注情報と合っているか検品が必要です。問題がなければ包装や梱包をして、出荷のための仕分けに取りかかります。出荷準備が整った商品は納品先へ配送されます。
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5.商品を受け入れる業務!入荷
入荷は、自社工場や仕入先から送られてきた商品を受け入れる業務です。商品だけでなく納品書も届くので、商品の内容に間違いがないか確認します。具体的には商品の品番が納品書に記載されている品番と合致するか調べていきます。品番だけでなく数量や製造日などもチェックの対象になります。それらを正確に確認するため、一部の商品またはすべての商品を開封して検品作業を行います。大量に入荷すると慌ただしくなるため、入荷予定のデータを事前に受け取り、作業する人員の割り振りなどを行うことが計画的に行えるでしょう。
6.商品の貯蔵や管理をする業務!保管
保管は、商品を貯蔵・保管するための業務です。また余分な在庫を抱えたり、品切れを起こさないように管理することも業務の一環です。入荷した商品をそれぞれ割り当てられた棚に置いていきます。過不足の確認やピッキングを行いやすいように配置することがポイントです。また商品の品質が低下しないように、温度や湿度の調整もしなければなりません。盗難や紛失がないように警戒することも大切です。このように、必要に応じて出荷の準備を始められる状態を保つために、さまざまな点に配慮する必要があります。
7.商品を取り出して揃える業務!ピッキング
ピッキングとは受注情報や出荷伝票に従って、保管している商品を取り出して揃えることです。ピッキングの進め方には2種類あります。
・摘み取り方式(オーダーピッキング)
受注先ごとに必要な商品を取り出していく方式です。注文数が少なく商品の種類が多いケースによく採用されます。例えるとスーパーでカートを押しながら自分が欲しい商品を取っていくような流れが摘み取り方式となります。デメリットとしては受注ごとにピッキングをする為、商品を探す手間や移動の効率が悪くなることが挙げられます。
・種まき方式(トータルピッキング)
商品ごとに取り出してから受注先ごとに仕分けていく方式です。こちらは商品の種類が少なく注文数が多い場合に適しています。まとめて商品を取りに行けるので、作業者は繰り返し欲しい商品を取りに行くことなく、移動距離と移動時間を短縮できます。デメリットとしては保管しておくスペースのほかに、仕分けをするスペースが必要になります。
8.さまざまな加工を施す業務!流通加工
小売店で行うような加工を物流センターでも実施します。加工の種類は非常に豊富です。
・タグ付け・ラベル貼り
・セット商品の箱詰め
・ハンガー掛け
・魚や肉を解体して小分け、袋詰め
・ラッピング
・熨斗
・検針
物流センターで加工を行えることで、小売店は販売業務などにリソースを割くことができますので、全体として作業効率化を図れます。既存の商品に付録をつけるなど、付加価値を加えるような加工を施すケースもあります。これにより販売を促進する効果が期待できますし、通常より高い価格での販売も可能になります。
9.商品の品質や数量のチェック!検品
出荷前の検品では、品番や数量をチェックします。また、商品が破損などしていないかの確認も表すこともあります。受注情報と照合を行い、間違っていないか確認をします。検品は出荷段階でミスを回避する最後の工程となるので、ここで誤ると納品先に大きな迷惑をかけることになりかねません。
信用を損ねると今後の取引に影響する形となりますので、非常に重要な業務となります。そのためミスが生じないように、商品ラベルをハンディターミナルを使用してバーコード検品をすることで簡単に照合が可能となります。このようなシステムを導入して確実に誤出荷を防いでいく必要があるのです。
10.商品を包む3種類の業務!包装・梱包
包装や梱包には3種類あります。
・「個装」
最も小規模な包装を「個装」といいます。商品一つひとつが対象になり、例としては飴1粒を包装することが個装になります。目的としては熱や湿気などの外的要因から、商品を保護して品質の低下を防ぎます。
・「内装」
個装の商品をまとめて包んだものを「内装」といいます。先ほどの飴1粒を個装したものを包んだ袋が内装にあたります。内装を施したものは、スーパーマーケットなどでパック商品として販売されることが多いようです。
・「外装」
商品をまとめて詰めたもので、輸送の単位にもなります。落下や衝撃から商品を守るのが目的となりますので、使用するのはダンボール箱や木箱など丈夫な素材となります。
また、包装と梱包は商品を包むという点では同じになりますが目的によって大きな違いがあります。
・「包装」
「商業包装」「消費者舗装」と呼ばれており商品の見栄えを良くすることで販売意欲を向上させる目的があります。主にラッピングなどがこれにあたります。
・「梱包」
「工業包装」「輸送包装」と呼ばれており商品の品質を守ることが目的とされています。主に配送中に商品へダメージを与えないようにすることや保管をするときに用いられます。
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11.まとめ
1.物流6大機能を把握してそれぞれの連携を把握しよう
2.5種類の配送センターの役割や仕組みを理解しよう
3.立地による2種類の物流倉庫をよく選定して仕入先と販売先のバランスを考えよう
4.センターで行われる業務を把握しよう
5.商品内容、数量確認など入荷について理解しよう
6.商品管理、在庫管理の保管手順を確認しよう
7.ピッキング作業を効率良く、2種類の方法を確認しよう
8.商品価値や作業効率を高める為に流通加工業務を確認しよう
9.出荷のかなめ、検品について理解しよう
10.包装・梱包の違い!種類について詳しく理解しよう
物流とはモノの流れを示す言葉ではありますが種類や機能が様々あることがご理解いただけたでしょうか。
これから倉庫を検討される方や規模を増やそうと考えている方は、上記で挙げた物流についての仕組みや理解ができていることで、より効率的に課題の解消やムダのない物流の最適化が望めるでしょう。
物流業務のアウトソーシングをご検討中、お困りの方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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