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流通とは?物流との関係は?

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投稿:2017/08/29 更新:2023/08/29

ビジネスでは扱っている商品を工場や倉庫に運んだり、生産者の元に納品したりと輸送する(移動する)ことが必須になります。商品などの移動に関する用語には、「流通」や「物流」、「商流」がありますが、これら3つがどういう意味か理解しているでしょうか。意味が似ているようで、実は意味合いが少なからず違うのです。流通について詳しく理解することで、商品がどのような流れで顧客に届くのかを把握することができます。流通とはどのようなことを行うのか、詳しく見ていきましょう。

 

■そもそも流通とは?

「流通」…生産者が商品を生産し、販売者などを経て最終的に消費者へ商品を届ける一連の流れをいいます。

 

今回は例として店舗を有するネット通販で商品を購入する場合で説明します。

①販売店は生産元から商品を仕入れ、その商品が店舗に運ばれる
②購入者は商品を販売している店舗のホームページにアクセスして欲しい商品を注文する
③購入者はクレジットカードなどで代金の支払いを行い、代金が支払われた時点で、商品の所有権は購入者へ移る
④購入された商品は販売元から購入者の元へ配送され、購入者が実物を手に入れる
※配送業者の代引きサービスなどで購入した場合は、代引き料金を配送業者に支払うまでは販売店側の所有物になります

 

つまり、流通がなければ生産者は商品を販売することができませんし、販売店は商売を行うことができません。また、消費者へ商品を届けることもできなくなります。流通があることで、商品を円滑に回して欲しい人へ届けることができるのです。これは国内だけではなく、海外でも同じことがいえます。例えば、消費者が海外サイト上で買い物をした場合、海外の流通を通り、国境を越えて日本の流通に商品が渡り、最終的に消費者の元へ商品が届くのです。

 

■流通は2種類!「商流」と「物流」の違いとは?

流通は大きく分けて2つに分類されます。

「商流」…取引の流れを表し、商品の所有権、金銭、情報が移動すること

例)

販売店が生産元から商品を仕入れ、お金を支払う取り決めを行うことで商品を店舗で販売することができます。その際、消費者は商品の代金を支払い商品を手に入れます。

 

商流の流れで発生する取引は「受注」「発注」「出荷」「在庫」「保管」「販売管理」などがあります。

 

「物流」…商品を必要な場所へ必要な量だけ運ぶ仕組み

例)

生産元から商品を倉庫に保管するために運ぶことや、発注された商品を生産元の倉庫から販売店に運ぶことなど、ものが運ばれていく流れをさします。

 

また、商流や物流は同時に起こる場合や、タイムラグが発生する場合があります。

・物流で商品が届けられ、その後商流で代金が支払われる
・先に商流で代金が支払われてから物流で商品が届けられる

取引内容やプロセスが異なることがあります。この2つの流れを合わせて流通と呼ぶのです。

 

流通がなぜ商流と物流という大きな流れに分かれたのでしょうか。それは、商品を欲する側と販売したい側にギャップが生じるからです。そのギャップを埋めるのが流通活動の重要なポイントになります。

 
⇒こちらの記事もおススメ:物流センターとは?その機能や種類、業務についても徹底解説!
 

■流通で大事なこと

上記でお話した「ギャップを埋める」という流通の重要なポイントとはどのような活動を指すのでしょうか?

商品を取り扱いたい店舗が栃木県にあり、販売したい生産元が大阪府にあるとします。その場合、商品は大阪府から栃木県へ移動させなければいけません。この距離のギャップを埋めることが流通では大切な活動の一つになります。

また、商品を生産しても販売してくれる小売り業者がいなければ、生産者のビジネスは成り立ちません。同様に、買ってくれる消費者がいなければ、生産者や販売者のビジネスは成立しないのです。これらのギャップを埋めるために、JIS規格が定められているほどです。

 

流通を円滑に回すことは、生産と消費の隔たりを埋め、経済そのものを順調に回すことにつながります。

■流通ではどんなことを行うか

流通は生産者と消費者とのギャップを埋める活動です。
具体的に流通がかかわるギャップは、「人のギャップ」「場所のギャップ」「時間のギャップ」の3つに分けられます。

 

「人のギャップ」
所有権や情報なども含まれ、生産者と消費者の間にある隔たりを指しています。所有権のギャップを埋めるためには、代金を支払う代わりに所有権を消費者へ移動させるなど、商流を使うことでギャップをなくすことができます。

ほかにも生産者と消費者の間には情報量の違いがあります。これが情報のギャップです。生産者は自分たちで生産しているため商品の情報を膨大に把握していますが、消費者は商品が生産されていることすら知らないことがあります。消費者が商品を認知していなければ、どんなに優秀な商品であっても売れることはありません。そのため、流通で消費者に届ける前や流通を行っている途中で広告や宣伝を打ち、消費者との間で発生しているギャップを埋める必要があります。

 

「場所のギャップ」
商品は望めばその場に出てくるものではなく、消費者は生産者や販売者に商品を依頼して、それを配送業者が運ぶことで商品が届きます。配送業者を介して生産者から販売者や消費者に商品を届けることができ、場所のギャップを埋めることが可能になります。

 

「時間のギャップ」
人や場所のギャップを埋める最中に発生するのが時間のギャップの具体例は、販売時期まで商品を置いておく場合や、売れるスピードが遅い商品を保管しておくことがあげられます。時間のギャップを埋めるためには商品を置いておける場所が必要です。そのため、自社倉庫や貸倉庫を利用することで時間のギャップを埋めることができます。

 

■まとめ

流通とはこれらのギャップをすべて埋める作業なのです。
 
しかし、すべてのギャップを一気に埋めるのは、事業の当初は厳しい場合もあるでしょう。そのようなギャップを一気に解消するための方法の1つに、物流業務のアウトソーシングがあります。
 
ただし、一口に「物流アウトソーシング」と言っても、委託できる業務の範囲は企業やサービスの種類によって様々です。商材、規模、販売チャネル等の条件によって適切なサービスを選択する必要があります。
 
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流通を上手に利用することで、ビジネスの成功確率を上げることも期待できます。ビジネスに必要な流通の仕組みを理解し、うまく商品を回していきましょう!

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