業務効率化で売り上げアップを目指す!ECにおける管理術
- 効率化
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投稿:2017/04/01 更新:2023/08/29
ECとは「Electronic Commerce(エレクトロニックコマース)」の略称で、和訳すると「電子商取引」という意味です。電子商取引とは、コンピュータネットワークを駆使して商品やサービスを売買、分配することです。その方法で利益を得るサイトはECサイト、いわゆるネットショップ、オンラインショップといわれています。ECサイトは実際に店舗を持たずにインターネット上で取引ができるというメリットがあり、IT産業が加速する一方の昨今すっかり定着し、今やインターネット上でしか買い物をしないという層も少なくありません。
そこでECでより利益を上げるにはどうしたらいいか、運営するうえでのいろいろな管理、業務を効率化するにはどうしたらいいか、その方法を紹介します。
■複数の店舗展開は面倒!どう効率化する?
いわゆるECサイトは、個人や企業がひとつのサイトを運営する場合はひとつのサイトだけ管理していればいいので、それほど手間はかかりません。しかし独自のドメインサイトを所有して展開したり、複数のショッピングモールに出店したりすると、ひとつのサイトではなくいろいろなサイトから受注が来て、対応が追いつかなくなり、さまざまな問題点が浮上することがあります。
たとえば、在庫、受注管理、商品発送の対応など。処理しなければいけないデータが膨大な量となり、ヒューマンエラーの発生、発送の遅れ、在庫切れなどのトラブルを生み出してしまうこともあるでしょう。そしていくらインターネット上での運営とはいえ、ECサイトを操るのは人間ですから、データ入力などはサイト運営者によって手動で行われます。受注、在庫管理のためのさまざまな情報をいかに効率化して処理するかということが、ECサイトを運営するうえでの課題になっています。
■面倒な管理を一括!「一元管理」とは?
ECサイトの管理は手間がかかるため、専門的な知識がなければ行うことができず、管理作業が属人化してしまう傾向が見られます。しかし管理の複雑化、それにともなう効率の悪化などの問題点を解決することで属人化を防ぐことができます。それはひとつにまとめて管理をする「一元管理」を導入することです。一元管理を導入することによって、今まで手作業で行っていた管理作業を自動化することで膨大なデータ処理が効率化されます。かかっていた時間の短縮化ができ、その余った時間を他の業務、例えば新商品の開発などに費やすことができるでしょう。
今ではさまざまな会社が一元管理のサービスを行っており、多くのECサイトを運営する個人や企業が一元管理を導入しています。サービスによっては、独自にカスタマイズが可能なサービスもあり、より自分のやりやすい方法で管理ができます。今まで面倒な作業だったECサイト管理の強い味方となるのが、一元管理システムなのです。
■受注、在庫管理も楽々!自動で管理!
一元管理を導入すると、受注、在庫の確認、管理も自動で行ってくれます。今までは複数のECサイトを運営していると、サイトごとに来た注文に対し、1件1件を手動で確認し、処理を行っていました。サイトごとに管理画面の仕様や管理の手順が違ったりすることもあるので、非常に面倒な作業でした。一元管理の場合、受注されたデータを自動的に確認し、データ内容に応じて自動振り分けされます。そして自動的に受注先に確認メールの送信などを行ってくれます。
在庫管理に関しては、従来の方法では在庫数の更新が手動であったため、更新が間に合わないことがあり、実際は在庫切れなのにサイト上では在庫ありと表示され、在庫切れの商品に注文が来てしまうというトラブルが多々ありました。しかし一元管理システムに任せれば、自動で在庫数が更新され、そのようなトラブルの心配がなくなります。例えば、在庫が1つしかない商品がどこかのサイトで売れた場合、他のサイトでも在庫切れにしたり、在庫が補充されれば全てのサイトで在庫ありにしたり、そういうことも自動でやってくれます。
このようにECサイトの複雑で面倒な管理をまとめて引き受け、ECサイト運営の効率化アップを手助けしてくれるのが一元管理の魅力です。
監修
坂上 哲也(経営コンサルタント)
建築士として起業後、インターネット日本上陸を機にIT導入支援コンサルティング会社設立。インターネット黎明期よりSEOやアクセス解析を始めとするWebマーケティングに取組み、独自の経営視点も併せ中小企業および店舗のための勝てるウェブ戦略立案が主業務。
保有資格:二級建築士、ウェブ解析士マスター、情報セキュリティ管理士
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