化粧品・コスメEC化成功のカギとなる物流改革とは?
お役立ち資料をダウンロードする(無料)化粧品・コスメ業界におけるEC化の課題と発送代行・物流委託の関係性について
- アウトソーシング
投稿:2022/07/29 更新:2024/11/18
従来より化粧品・コスメ業界では
①従来型の販売チャネルの多さ
②対面販売が有利な市場
③デジタルマーケティングの難易度の高さ
といった理由により、EC化率が遅れているという実情がありました。
しかしながら2020年より流行が始まった新型コロナウイルスによって、外国人観光客の減少や外出制限(人との接触を避ける)といった社会情勢やライフスタイルの変容が起こり、実店舗での売上にも悪い意味で影響を及ぼしています。
こうした背景もあり、化粧品・コスメ業界においてもEC化の推進が重要なミッションとなっています。
そこで今回は化粧品・コスメ業界がEC化を推進する上で取り組むべき事と、発送代行・物流委託との関係性について紹介いたします。
1.EC化の推進において求められること
前述の通り、これまで化粧品・コスメ業界のEC化率が遅れている理由の1つに「デジタルマーケティングの難易度が高い」という事が挙げられます。
それでもコロナ禍以降の大手化粧品メーカーの状況を確認すると、ECサイトのリニューアルや動画広告を活用したり、オウンドメディアを開設して美容・健康に関する情報発信を積極的に行うなど、デジタルマーケティング領域での施策が活発化しております。
また、実店舗とECをシームレスに往来させる「オムニチャネル」への取り組みも見られ、店舗で商品を試してWEBで購入ができるなど、ユーザーの利便性も向上しております。
これらの動きを見る限り、EC化を推進するためには「デジタルマーケティング領域の強化」、「より価値の高い購買体験」を提供する事が重要なポイントになるかと思われます。
ただ重要だとは分かっていても、これまであまり取り組んでこなかった領域に着手する事は容易ではありません。広告やコンテンツによる情報発信などのマーケティング活動を活発化させるためには、それなりのリソースを投下する必要があります。
上記のような重要施策に可能な限りリソースを集中させるためのカギとなるのが、受注一元管理システム等の導入による業務効率化、また物流などのバックヤード業務のアウトソーシングとなります。
特に物流業務(発送業務)に関しては多くの人的リソースが必要な領域となり、販売ボリュームに比例して大きく膨れ上がっていきます。
したがって、EC化を加速させるためにも早い段階で物流業務のアウトソーシングする事が望ましいのですが、物流業務(特にBtoC)は細かいルールがあり難易度が高く、初めから「外注は無理てしょ…」とあきらめている方もいるかもしれません。
しかしながら、化粧品・コスメの発送業務にも対応可能なサービスを提供している物流会社は存在しています。
※化粧品の発送代行(物流代行)サービスの概要につきましては、下記記事もご参照ください。
⇒メリットがたくさん!化粧品の発送代行・物流委託ってどんなサービス?
倉庫が化粧品製造業許可を取得していることや自社の商品が取扱品目に含まれることが最低条件となりますが、EC化の推進に重要な「価値の高い購買体験」を提供するという観点では、更に踏み込んだ領域までカバーしてくれる物流代行サービスを選択する必要があります。
2.化粧品・コスメ業界特有の物流課題~パーソナライズ対応~
近年、コスメ業界ではパーソナライズが大変注目されています。
カスタマイズとパーソナライズは混同しやすいですが、大きな違いとして「誰が行うか」がポイントとなります。
ユーザー自らが希望パターンを選んで購入をする「カスタマイズ」、また診断を通してユーザーのライフスタイルや趣向から最適な組み合わせがレコメンドされる「パーソナライズ」です。
例えば、数あるチークやアイシャドウの中からコンパクトケースに入る組み合わせを好みで決められるとします。色数が多く、組み合わせは無限大ではありますが、インフルエンサーやモデルが使用している組み合わせを参考にすることやユーザーの肌色を診断し適切な色味を提案することでユーザーの肌に合った商品を提供することが可能となります。
数多くのブランドや種類などから自分に合ったアイテムを探すという事が中々難しい中、多少コストがかかっても、最適な化粧品を選ぶ為に、自分に合う商品が欲しいというユーザーが多くなってきており今後、ますます需要が加速していくことでしょう。
パーソナライズされた商品の出荷業務は難易度が高く、物流会社によっては「対応が難しい」と断られてしまう可能性があります。物流会社を選定する際は、1社1社に対して独自の物流スキームの構築が可能なカスタマイズ型のサービスである事はもちろん、このようなパーソナライズされた商品の出荷実績があるのかを確認する必要があります。
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資料をダウンロードする(無料)3.化粧品・コスメ業界特有の物流課題~オムニチャネル対応~
2020年度の全物販のEC化率の平均は8.08%という統計データが出ている中、化粧品・医薬品業界のEC化率は6.72%と近年に比べ確実に拡大していますが、他の産業よりもEC化が進んでいない業界になっています。
そこで、現代の化粧品販売戦略に欠かせないものがマルチチャネル、オムニチャネルになります。
マルチチャネルはオムニチャネルの1歩手前の段階です。複数のチャネルを使い、ユーザーが求める情報や商品を提供する戦略です。ECサイトはもちろん、SNSやメルマガ、テレビCMなどを用意して、様々なチャネルからアプローチすることができます。ですが、それぞれのチャネルは独自で働いており、統合や連携はされていない状態となります。
一方、マルチチャネルは店舗とウェブサイトで、会員情報や在庫情報、物流までもを統合して、顧客にシームレスな購買体験を提供し、顧客との統合的なエンゲージメントを可能にします。
これらの戦略が急激に加速した理由はスマートフォンの普及が関わってきているといえます。
例えばリアル店舗に化粧水を購入しにきたユーザーが店舗に商品が無く購入ができなかったとします。このままでは他の商品を購入してしまうことや何も購入せず帰ってしまうことが考えられます。このような事例をロスなく行うことが、オムニチャネルの強みとなります。
・ECから購入ができる
・ECで購入した商品が自宅に届く
・ECで購入した商品を最寄りの店舗で受け取ることができる
ユーザー満足度を向上させ、販売機会のロスをなくし、リピート率を高くすることができます。
オムニチャネルが注目されるようになった背景には消費行動の変化やSNSの普及があります。
今や私たちは、商品の検討から購入までをすべてスマートフォンから済ませることができます。
・店舗のショールーミング化を行いEC通販で購入をする
・最安値の検索を行い購入をする
・SNSで口コミを検索してから購入を検討する
上記のような、ユーザー自身が様々なチャネルを自由に渡り歩けるようになりました。
販売チャネルを一つに絞るのではなく、複数のチャネルを用意することで、ユーザーが買いたいと思ったタイミングと場所で購入できるような仕組み作りがこれからの消費者行動に合わせた戦略として求められていることが考えられます。
さらに、顧客の行動が従来よりも正確に計測ができるようになった点も大きいといえます。
チャネルでの購入データを他のチャネルで活用することで、より最適な情報をユーザーに届けることができます。
ユーザーは良い商品をSNSを通じて情報価値を高く評価してくれる傾向にありますし、企業側は購買データの計測値を最大化してSNSを通じて情報発信することができます。
このように、物販企業の成長の為にはオムニチャネル戦略の活用が不可欠な時代といえるでしょう。
こちらも物流会社選定の際には対応が可能か?実績はあるか?という点を詳しく確認するようにしてください。
4.まとめ
・コロナ禍の影響により化粧品・コスメ業界もEC化の推進が必要不可欠な時代に突入している
・EC化を推進するためにはマーケティング活動にリソースを投入するべき
・マーケティングに集中するためにはその他業務の効率化やアウトソーシングの活用が重要
・特に物流などのバックヤード業務はアウトソーシングがおすすめ
・顧客満足度を向上させるためには化粧品・コスメ業界ならではの課題に対応できる物流会社を選択する必要がある
株式会社清長では化粧品・コスメ特化型の物流アウトソーシングサービス「ロジプレミアム コスメ」を展開しています。
今回ご紹介させていただいた化粧品・コスメ業界特有の物流課題を解決し、デジタルマーケティングに集中できる環境作りと、顧客満足度の向上に貢献いたします。
EC化率を加速させたい化粧品・コスメ業界の方は、是非一度お問い合わせください!
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